はじめに
私が夜の世界に足を踏み入れてから、早いもので5年が経ちました。
この5年間で、色々な業種を転々としてきました。ソフトなものからハードなものまで。たくさんのお金を得て、たくさんの景色を見てきました。綺麗なものから汚いものまで。
なぜ夜の世界から足を洗えないのか
なぜ夜の世界の方が心地良いのか
なぜ汚い繁華街の空気が美味しいのか
この5年間で私の身に起こったことを文字に起こすことで、自分でもわからないこの疑問にいつか正解を見出し、この世界から完全に離れられることを期待して、このブログを開設しました。
ただ、正直、この世界から離れたいのかというと微妙なところではあります。
夜の世界は汚い自分を隠してくれます。下劣ですが、夜の世界には「自分はまだマシな方だ」と思わせてくれるような人がたくさんいます。
それでも、夜の世界には、自分の賞味期限が存在します。「女」として求められている間だけ、ここで息をしていくことが許されるのです。
この世界から離れたくなくても、離れざるを得ない日がいつかやってきます。その日がやってきてしまう前に、なんとか、この世界から離れて生きていく術を見出さなければなりません。
ただ「夜の仕事をやめればいい」という話ではないのです。なかなか離れられないのには、たくさんの理由があります。そこをひとつひとつ明確にして、潰していかなければなりません。
夜の世界は一度足を踏み入れたが最後、それまでの自分に戻れることは絶対にありません。
その上で、夜の世界から足を洗って、どうやって生きていくのか。
少し前の私なら、夜の世界から追い出されることになったら、自殺でもすればいいと安易に考えていました。そもそも、自分の人生をかなり粗末に扱ってきました。けれど、今の私には守らねばならないものがあります。
目を背けていた自分自身と、今一度向き合っていこうと思います。